昭和40年08月06日 朝の御理解
昨夜は壮年部会で御座いましたが、秋永先生が言うておられましたが、段々おかげを頂いて、御造営の事にあたって、それぞれの持ち場立場の方達が、それなりに非常に信心が熱心になられる。その事に言わば御用が、本気で出来られる様になったと言う事は有難い事だという意味の事を言うておられますが、本当にそれを思います。それぞれの持ち場立場で一生懸命この御造営の事について、皆さんが精進しておられる。
その事を私昨夜、後で皆さんが帰られた後に、お礼を申させて頂いとりましたら、神様から、こういう事を頂いてですね。大きな、綺麗な川があるんです。ところ、がその川の底をです、少しばかりの水が、しょろしょろと、流れておると言った様なところ、ね。神様の願いというのは、この大きな川にいっぱいに、水が流れる様な、言わば水はお恵みと仰るので御座いますから。
そういうお恵みを下さろうとする働きがあっておると、言わばその川の程度と言うのはもう、どの程度の川という事で出来とるのだけれども、そこに流れておる水は、本当にその底を少しばっかり流れておる様な状態。してみると是はまだ神様の、おかげを下さろうとしておるおかげが、もうおしょうぶんな事になっておると言う事になります。どの様な事でそういうふうな事になっておるだろうかと、私思わせて頂きましたら、夏の暑いのに、冬物を着冬の寒い時に、夏物を着通すような修行をしながらです。
心の姿勢が出来とらんからじゃ。これが夏に冬物を着ると言う様な事は大変な修行だと私は思うですね。冬の寒いのに言わば夏物を着ると言った様な修行はこれ大変な修行だと思うですね。そういう修行が出来ておりながら、心の姿勢がそちらの方を向いていないからだと。次には心はそちらを向いておっても、心はそちらを向いておっても、体の姿勢が、そちらの方へ向いていないからである。
体と心が、そこに姿勢が向けられなければならんということ。そういや私をはじめそうだな、とこう自分で思うです。お互い一つ考えてみなければいけません。大きな川に、いっぱいのお恵みの水がです、だぶだぶする様に、言うなら、頂けれる、流れていけれるだけの、言わば受け物を持ちながら、ね、それだけのおかげを受けられる、受け物を持ちながら、大きい方のおかげが受けられんということは、残念なことじゃある。これは、自分の願いが達せられる。
例えば、病気をしておる人がどうぞ健康になりますようにと、今例えば差し当っての難儀な問題がです、どうぞおかげを頂きます様にと言う様なおかげならです、お願いをして例えばお取次ぎのおかげを頂いて、一生懸命例えばお参りでもさせて頂いたら、おかげを受けるに致しましてもです、ね、例えば神様の思いです、神様の願いと言うものがです、神様が下さろうとしておるおかげ。
この川いっぱいに流してやろうと、思うておられるおかげ。そういうおかげを、頂かせて頂く為にはです。私共の、ね、心の姿勢と体の上の、いわゆる心と形とが伴うた、信心を心掛けさせて貰わなければならん。ある人はですほんとに、心の状態は神様の心に叶う様な、心の状態でありながらです、惜しいことである。体に修行の方にいうこときかん。かと思うと人の真似の出来んような、ね。
夏に冬物を着るような、ね、冬に夏物を着るような、夏に冬に夏物を着るような。そういう、言わば修行をさせて頂きながら、言わば身にカンナを掛ける様な修行をさせて頂きながら、ね、いわゆる修行ができておっても、心の修行が出来んから、ね、心の姿勢がそちらを向いていないから、体はこちらにこう確かに真正面を向いてあるようであるけれども、ね、顔はこうむこう向いとると言った様な感じのです、ね。
顔はもとを向いとるけれどもです、体はこちらの方向いとると言ったようなです、信心。そう言う様な事が原因で、やはりこの川いっぱいの水が、言わば流せて頂けない、流せないのだと言った様なです、これはもう天地には天地の定まりがある。天地には天地の、もうしようはなかたい。もう顔はこっち向い体は向いとるばってん、顔はこっち向いとらんけれども、心の修行は出来よるけれども。
体の修行はできとらんから、それっきりでも、ましょはなかてい。というような事で下さるわけにはいかんのである。それが天地の掟なのである。天地の定まりなんだ。ね、皆さん銘々がです、もう人もあろう。心の修行ができておっても、ほんとに体が言う事きかんもんだから、体の修行ができとらん、ね、心にこう思うとるけれども、お参り一つが出来ていない出来んと言った様な人もあろうと。
そういうものがです、ね、一つになって、私は神様が下さろうとする所のおかげ。いわゆる神様の願いと言うものが、成就達せられのであるということを、思わせて頂いて、改めて自分たちの信心を検討させてもらい、そこに内外共に形の上にも心の上にも、ある姿勢を正していかなければならないな、と言った様な事を、ま感じたんです。
おかげをいただきますように。